学年 | 1年 | 2年 | 3年 | 4年 | |
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なにを 学ぶか? |
音響設計学科で学ぶ領域を知り、自己の将来像について考えていきます。音響学や音楽学の基礎知識を学ぶと同時に、体験を通して、自らの耳で音を聴きわける能力を養います。 | 音響設計のための専門性を身につけていきます。音楽表現や演奏技法、聴覚・音声に関して学ぶとともに、信号処理、プログラミング、電気・電子工学など、工学分野についても知識を深めていきます。 | 実験・実習を通して、音響現象を記述・分析・評価する訓練を行い、音響設計の専門知識を修得します。各分野の専門知識をより深めるために、室内音響、楽器音響、音響信号処理などを学びます。 | 卒業研究を通して、音響設計に関する専門的な課題解決能力・設計能力を身につけます。また、外国語の文献購読や録音実習をとおして実践的な総合力を養います。最後に、卒業研究の成果を発表し合い、プレゼンテーションや討議の能力を高めます。 | |
なにが できる ように なるか? |
音響設計学科で学べることの広がりを知り、自己の指針を確立する手助けを得ることができます。音楽の成り立ちや、音の心理的側面、物理的側面など、音を取り巻くさまざまな要因について、正確に認識できるようになります。 | 音を用いた芸術表現について知り、体験し、表現者の立場に立って音を理解できるようになります。また、音の物理的性質や音を聞き取る人間の性質を理解し、信号としての音の特性を把握できるようになります。さらに、言語などの情報を伝える音の働きについても理解できるようになります。 | 音に関係したさまざまな現象について、それらを知識として知っているだけでなく、具体的に測定、解析、評価できるようになります。音響の各分野における専門知識をより深めることで、一つの音現象・音事象についても、多角的にとらえることができるようになります。 | 音響の分野の中からテーマを設定し、課題に向かって計画・実行することで、音響設計に関する総合的な実践能力を得ることができます。その過程の中で、特定の領域を詳しく調べ、検証し、新たな知見を加えることで、学問の発展に貢献できる研究能力も身につけます。 | |
演 習 科 目 |
基礎的な 演習科目 |
●音文化論演習 |
●音楽社会学 ●プログラミング言語 ●サウンド・パフォーマンス |
●インターンシップ(学部) |
●輪講 ●インターンシップ(学部) |
講義と セットと なった 専門的な 演習 |
●音響信号処理演習 ●音響理論演習I ●音響理論演習II ●音楽理論表現演習 ●音楽構造基礎演習 ●電気工学 ●電子工学 |
●主観評価法 ●ディジタル信号処理演習 ●音響情報工学演習 |
●音響構成 ●デザインストラテジー基礎 |
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●卒業研究I ●卒業研究II |
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実験・ 実習科目 |
●聴能形成I |
●聴能形成II |
●電気実験 ●音響実験I ●音響実験II |
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専門の 講義科目 |
●西洋音楽史 ●聴覚生理学 ●音声学 ●比較音楽理論 ●知覚心理学 ●聴覚心理学 ●設計多変量解析 ●ディジタル信号処理 |
●言語学 ●音楽学 ●室内音響学 ●推測統計学 ●騒音環境学 ●応用音響理論 ●非線形振動論 ●音場解析学 ●応用音楽学 ●聴覚認知論 ●楽器・音響機器論 ●システム工学 ●音響情報工学 ●応用時系列解析 ●情報理論 |
科目紹介
音響実験I、II
3年次に取り組む音響実験I、および、IIは、音響設計学科のカリキュラムにおいて、実験に基礎を置く分野全体の基盤になる科目の一つです。
ディジタル音響計測
騒音の測定と予測
電気音響実験
模型残響室を使用した建築音響測定
音響設計学科では、人間、社会において広い視野を有し、音に対する芸術的感性と音響設計学に関する専門的知識を兼ね備え、総合的な設計能力を有する音響設計の専門家を養成するという教育目的を掲げています。そのために社会で求められている指導的役割を果たすにふさわしい教養と音響に関する基本的知識を、共に兼ね備えた人材の育成を目指し、音文化学、音響環境学、音響情報学の3つの分野の教育カリキュラムが用意されています。また、3つの分野は、物理音響、音環境、音響情報処理、聴覚、言語、音楽、音デザインの7つの領域で構成されています。
音文化学では、音声言語の体系的理解と音楽の表現方法や歴史的理論的理解に基づき、音を介して人間の精神活動の成果を生み出す音声言語文化、音楽文化に関する高度な教育研究を行います。主な研究分野は、作曲、音楽系メディアアート、音楽生態論、音楽分析、音楽美学、音楽マネジメント論、接触比較言語学、福祉言語学などです。
音響環境学では、人間にとって最適な音環境を構成するために、人間的側面からの評価と物理的側面からの解析・予測・制御を通して、各種の音環境を計画・設計することに関する高度な教育研究を行います。主な研究分野は、建築音響学、音場制御、音響心理学、サウンドスケープ、音質評価、非線形現象論などです。
音響情報学では、聴覚情報を獲得し、体制化する知覚、認知の仕組み、及び音響情報の抽出・処理・記録・伝達を含む音響機器の最適化に関する高度な教育研究を行います。主な研究分野は、知覚心理学、聴覚認知論、聴覚医学、音響情報工学、音声情報工学などです。
本学科の教育課程を修了した学生は、3つの分野・7つの領域を総合的に学習し、その総合力を背景に少なくとも一つの領域に関して専門的な水準に達していると評価されるような人材を育成します。
卒業生は、音響機器・測定機器、情報システム、通信・自動車関連産業、放送、音響エンジニアリング、ソフトウェア・ゲーム産業、騒音制御関係、建築音響、楽器製造、家電産業、医療関係、更には芸術分野、ホールマネジメント、大学教員など幅広い分野で活躍しており、その要請にこたえるユニークな総合教育を提供しています。今後の社会において、いわゆる感性産業など、感性的な要素と工学的な要素の融合がますます求められ、重要性を増すことを見据えて、感性・工学双方の領域にわたる複合的に編成された本学科のカリキュラムの上に、高度な専門性を備えた設計家養成のための教育目標を掲げています。
3年次以降に開講される専攻教育科目を履修するためには、2年次終了までに48単位以上を、次の条件(1)と(2)の両方を満たすように修得しておかなければなりません。
(1) 「履修細目一覧」で示した卒業要件のうち、全学教育科目について、46単位以上を修得していること。ただし、第1外国語については、卒業要件6単位のうち4単位までを算入の上限とする。
(2) 総合選択履修方式により2単位以上を修得していること。 ただし、(1)および(2)の条件を満たせば、学年途中であっても3年次以降に開設される専攻教育科目を履修できます。
4年次前期から着手する卒業研究について、学科毎に次の着手条件が定められています。
3年次終了の時点において次の条件(1)〜(3)のすべてを満たしていること。
(1) 総修得単位数が116単位以上であること。
(2) 1年次から3年次終了までに開設されている全学教育科目及び専攻教育科目の必修科目の全てを修得していること。
(3) 全学教育科目については、卒業に必要な単位のすべてを修得していること。
※ただし、上記(2)と(3)に関わる単位については、(2)と(3)を合わせて4単位以内を未修得の場合は、卒業研究の着手を認めることがある。
高年次学生を対象として、学科ごとに口頭試験を実施します。
原則として、各学科で定めた対象年次(3年次)の学生は全て参加しなければなりません。
前年度までの実績では、各学科ともに3年次後期に口頭試験を実施しており、各学科で定めた実施要領等に基づき行われていますが、今後試験内容の充実を図るために実施方法等を変更する場合もありますので、注意してください。
口頭試験の目的は、学生がそれまでに学習してきた知識について、授業科目の枠を超えた創造的活用力の修得状況を確認・評価することです。複数の教員が一人ひとりの学生に対して、特定の用語やそれに関係する事項について多方面から口頭による質問を行い、用語の意味、現象の原理・仕組み等が理解できているか、また、それらの理解を基に創造的な発想・手法により課題解決へと導いていく能力を有しているかどうかについて試験を行います。
試験は、「芸術工学部及び各学科で必須の知識として求められる事柄で構成されるキーワード」(必修キーワード)をあらかじめ学生に公表し、そのキーワードを基に質問していく形式で行われます。
口頭試験の実施方法や試験結果の活用については、学科ごとに定められた実施要領等を基に取り扱われます。口頭試験の実施時期が近づいたら、学科ごとに対象年次学生を集めて説明会を開催したり、実施要領等を掲示するなどしてお知らせします。
前年度の口頭試験に出題されたキーワード集は、学務課教務係でお渡しできますので、今後の学習の参考のためにも是非活用してください。
4年次になると、必修となっている卒業研究I及び卒業研究IIを履修することになります。
卒業研究I・IIは各学科で定めた方法により、通常4年次前期から特定のテーマについて研究を行い、例年2月中旬に学科ごとに卒業研究発表会や卒業研究展を開催し、研究等の成果を発表することになっています。卒業研究は、卒業研究IIが卒業研究Iの単位修得を履修条件としているため、必ず卒業研究I、卒業研究IIの順で修得していくことになります。
また、卒業研究Iについては、学生交流協定校に留学する場合に限り、多様なメディアを高度に利用した(例えばWebカメラを利用した)遠隔講義によって本学部の指導教員から研究指導を受けることにより、留学中に当該科目を履修することができます。
先輩たちがどのような研究を行ってきたのか興味のある方は、クラス担任や学務課教務係にお尋ねください。